次を決めずに退職しても大丈夫?
そんな不安を抱えている人は20代だけでなくどの年代でも少なくありません。
将来のために思い切った決断をしたい気持ちはあるけれど、
経済面
今後のこと
周囲の反応
も気になることでしょう。
この記事では、次を決めずに退職することを考えている20代の人向けに、リスクを減らし、自分らしいキャリアを手に入れるためのポイントを紹介します。
目次
次を決めずに退職するリスク
辞めたい気持ちが募ると、どうしても
次の事は後から考えたらいい
ひとまず休みたい
と思うことも多いでしょう。
しかし結論からいうと、次の仕事を決めずに退職することはリスクが伴います。
ここでは、次を決めずに退職することで生じるリスクについてお伝えします。
経済的な不安
次の仕事が決まらないまま退職すると、何よりもまず「収入が途絶える」という厳しい現実に直面します。
これまで一定の収入を得ていた生活が一転し、
家賃
光熱費
保険料
税金
通信費
食費
などを貯蓄などから支払う必要があります。
加えて趣味や友人との交遊費にも制限がかかり、普段の生活を維持することが難しくなります。
また、次を決めずに転職活動をすると長期化することも多く、予想以上に貯蓄が減っていくことから、精神的な不安も強くなります。
経済的な不安は生活費にとどまらず、将来への焦りや不安感も募るため、次を決めずに退職することで生活基盤が揺らぐことになります。
キャリアの停滞
次を決めずに退職することで、次第に懸念されるのがキャリアの停滞です。
特に、転職活動に思ったよりも時間がかかってしまった場合、仕事にブランクができてしまうと、これまで積み上げてきた経験が「過去のもの」とみなされて、転職時にアピール出来なくなるリスクがあります。
採用担当者の視点から見ると、ブランク期間が長いと
「なぜ次を決めずに辞めたのか」
「この期間に何をしていたのか」
といった疑問を必ずと言っていいほど持たれることになります。
そうなると、次の仕事が決まらないことがかえって転職の難易度を上げる場合もあります。
また、このブランクが長引くことで、社会人としてのスキルや自信が徐々に失われていき、自身の市場価値を維持することが難しくなります。
キャリアの連続性が途絶え、仕事復帰がますます難しくなるリスクは思っている以上に大きいです。
周囲の反応による精神的プレッシャー
次を決めずに退職することは、周囲からの反応や質問が心理的な負担になるというリスクも伴います。
家族や友人、同僚などからの
「どうして辞めたの?」
「次の仕事は決まったの?」
といった問いかけが増え、その都度自分の決断に疑問を抱くことがあるかもしれません。
特に、ご自身より年上の家族や親しい人から自分の将来を案じている場合、期待や不安がプレッシャーとなり、自分自身の判断が揺らぐこともあります。
こうした質問や反応を受け続けることで、最初は前向きな気持ちで退職したとしても、やがて「本当にこの選択は正しかったのか」と後悔や不安が大きくなり、精神的な負担が増していくことも少なくありません。
20代であえて次を決めずに退職するメリットとは?
退職にあたって
次が決まっていない
という状況は、お伝えした通りリスクがあります。
しかし、20代ならではの柔軟な立場を活かして、ポジティブな変化を生み出すチャンスでもあります。
次を決めずに退職することで得られる可能性やメリットについて見ていきましょう。
自分を見つめ直す時間を確保できる
次を決めずに退職することで、自分自身をじっくりと見つめ直すための貴重な時間が生まれます。
このような事をお伝えすると
そんなの当たり前では?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、30代40代になると新たに家族がいるなどして自分一人では決断できないことが増えてきます。
50代以上になると、そもそも次を決めずに退職する意欲が低くなっている事もケースが多いです。
しかし20代だと一人で見つめ直す事も決断することも十分に可能ですし、何よりも意欲が十分にあります。
これまでの仕事や働き方、どんな自分でありたいかなどを改めて考えることで、自分にとっての「理想のキャリア」が見えてくるでしょう。
また、他人の期待や日常の仕事に追われない状態で自分を分析できるため、新しい挑戦に対する自信や意欲も湧きやすくなります。
この時間を使って心身ともにリフレッシュし、次のステップに向けてより健康的な状態で備えることができます。
柔軟なキャリア形成が可能になる
20代で次を決めずに退職することの大きなメリットは、柔軟にキャリア形成を考え直せる点です。
次が決まっていないことで、
興味のある分野
好奇心を刺激する業界
など、これまでの経験に縛られずに新たな仕事を探すことができます。
さらに、未経験の分野にも積極的に挑戦しやすく、視野を広げながら自分の可能性を広げることができるでしょう。
こうした新しい体験は、さまざまなキャリアの選択肢に触れる機会を提供し、将来の選択肢を増やすことにもつながります。
人脈やスキルを広げられる
退職して自由な時間が増えることで、普段はなかなか得られないスキル習得の機会が広がります。
セミナー
勉強会
異業種交流会
などに積極的に参加し、自分にとって有益な人脈を築くことができます。
思い切って海外に飛び出して、海外の文化を肌で感じながら国を超えた人とのつながりを持つことも可能です。
また、新たな業界やスキルを学ぶための時間を費やしやすくなります。
さらに、友人や過去の同僚とのコミュニケーションを深めて情報交換することで、次のキャリア選択の参考にもなるでしょう。
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次を決めずに退職する前に確認しておくこと
次を決めずに退職することはリスクもありますが、メリットもある事をお伝えしました。
事前にしっかり準備をしておけば、不安を軽減し、新たなキャリアに向けての土台を築くことができます。
ここでは、退職を決断する前に確認しておきたいポイントについてご紹介します。
退職後の生活は計画的に
まずは、退職後の生活がどのようなものになるかを具体的にイメージし、それに合わせた計画を立てることが重要です。
例えば、1か月あたりの生活費や固定費の見積もりを行い、どれだけの貯金が必要か把握しておくことで、生活費の不足による不安を減らすことができます。
また、退職後の目標を考えておくことで、無職期間を自分の成長に活かすことができ、次の仕事に向けた準備がしやすくなるでしょう。
次は決めないものの、具体的なプランを立てることで退職後の生活に対する不安を軽減し、自信を持って新しい道に進む準備が整います。
家族や友人の理解を得る
もし皆さんが幼いころ、お仕事をされているご家族が「今日で仕事を辞めてきた。明日からの事は何も考えていない」と急に言い出すと、不安に感じてしまいますよね。
そうならないためにも、家族や親しい人には日頃から自分の気持ちや将来や目的についてしっかりと話しておきましょう。
なかなか賛成してもらえない事もあるかと思いますが、あらかじめ話しておく事で周囲の不安を取り除く事にもつながります。
自分とは違った角度から意見をもらえる環境を整えることで、退職後の不安が軽減されるだけでなく、次のステップに進むための勇気も得られるでしょう。
将来に向けたスキルアップを検討する
これからの長い人生、できればステップアップを続けていきたいものです。
時には休憩することもありますが、退職後の空白期間を有意義に過ごすためには、自己成長のために取り組むべき具体的な行動を考えることが大切です。
そのためには、どのようなスキルが役立つかリストアップしてみましょう。
もちろん、ビジネス関連でなくても構いません。
前職でプレゼンの資料作成が得意だった場合、Webデザインを学んでみるのも一つの選択肢です。
将来自分で飲食店を開きたいと考えている場合は、資産形成やインテリアや調理師免許ついて調べてみるのも興味深いですね。
次を決めずに退職したい20代必見!新たなキャリアを手にするには?:まとめ
「次を決めずに退職する」という選択肢は、20代においても慎重に考えたい決断です。
しかし、メリットも十分にありますし、様々なチャンスと可能性もあふれています。
十分な準備と情報を得た上で、自分にとって最善のキャリアパスを見つけましょう。